サッカーで紡ぐ歴史

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カイザースラウテルンの悲劇(2006FIFAワールドカップ 日本vsオーストラリア)

さて、

カイザースラウテルンの悲劇ということで、2006年ドイツワールドカップの日本vsオーストラリアを紹介します。

 

日本1-3オーストラリア

(カイザースラウテルン)

 26'中村

 84'ケーヒル

 89'ケーヒル

 90'アロイージ

 

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試合内容をガッツリ振り返るわけではないのですが、当時中学生の私がリアルタイムで感じたことを書いていこうと思います。

 

当時の日本代表はジーコ監督の下で2002年のベスト16以上の成績を狙えるチームとなっていました。

1979年生まれのいわゆる黄金世代が円熟し、史上最強と言われていました。

 

この試合はNHKの単独放送で日本時間で22時過ぎのキックオフでした。

試合開始直前のNHKニュースのトップに「まもなくキックオフ!W杯初戦!オーストラリア戦!」こんな感じのニュースがあったのですが、その時インタビューを受けていた日本人が今でも忘れられません。

 

インタビュアー「オーストラリア戦どうなりますか?」

サポーターA「3-0で日本が勝ちます!!得点者は高原!高原!、、」

サポーターB「茂庭!!!」

サポーターA「茂庭??じゃあ(3点目は)茂庭で!笑」

 

ネタ的な意味で茂庭と言ったのかもしれませんが、実際この試合で茂庭は途中出場したのである意味預言者でしたねw

まあ注目したいのはそこではなくて、とても楽観視していたことです。

このサポーター以外のにもインタビューを受けていたのですがみんなオーストラリアは弱いから勝てる!鈍いからスピードで勝てる!という感じでした。

それは当時の私もそうでしたし日本中がそういう雰囲気でした。

 

普通に考えればオーストラリアは欧州のチームに所属している選手がほとんどで強豪ウルグアイを破ってW杯に出場しているのでかなり強いとチームだと認識するはずです。オーストラリアが所属していたオセアニア地区はアジアより下というイメージがありましたし、オーストラリアには2001年のコンフェデレーションズ杯で勝利していたり(決勝点は中田のFK)、勝てそうな感じがありましたね。当時直近の3試合は全て日本の勝利でしたし・・

 

そしてこの試合は日本代表にとってW杯で初めて体験するアウェイゲームでした。

1998年のフランス大会では多くの日本人がフランスに詰めかけたためにほとんどホームのような雰囲気で試合が出来ました。日韓大会は当然ホームでした。

テレビ越しから見てもオーストラリアのサポーターたくさん入っているなーと感じました。

黄色いユニフォーム姿の集団がテレビに映っていましたし、ブーイングも大きかったですよね。

 

試合は開始早々からビドゥカに危ないシュートを打たれたりとハラハラの展開が続きました。

日本は26分に中村俊輔のクロスがそのままゴールを割って先制します。

前半から体力消耗の激しい攻め合う展開で観ていてとても心臓に悪かったのを覚えています笑。

後半オーストラリアのヒディンク監督はケーヒル、ケネディ、アロイージという攻撃的選手を次々と投入し、フィジカルで押し込んできます。

川口のファインセーブなどで何とか守りながら追加点が取れない日本。

残り10分を切った84分に相手のロングスローに川口が飛び出しこぼれ球をケーヒルに決められます。

さらに5分後にケーヒルに決められ、直後にアロイージにも決められて1-3で負けました・・

 

この試合はとにかく心臓に悪い試合でした。

特に私のように「オーストラリア余裕!」などと舐めていたサポーターは「ビドゥカこええ!(汗)」など、予想外のオーストラリアの猛攻に寿命がかなり縮まりました笑。

今まで見た日本代表の試合の中で一番ハラハラしてそして一番絶望した試合です!

特にケーヒルに逆転ゴールを決められた瞬間の絶望感は半端なかったです。

アロイージの3点目も最悪な形での失点でしたのであの瞬間にテレビ消した人も多いはずです。

 

3失点目直後は実況の栗田アナウンサーも解説の井原さんも言葉が見つからない状況でした。

試合後にインタビューを受けた選手や現地のスタジオに来ていた岡田武史さんも明らかに機嫌が悪く、日本のサッカーファン全員が暗黒の時間を過ごしていました。

 

ドーハの悲劇はリアルタイム体験していないので分かりませんが、この敗戦も悲劇にふさわしいと思います。

むしろ悲劇過ぎて触れられていない印象があります。NHK単独放送だったので映像を使いにくいという理由もあるかもしれませんが、あんまりメディアでも触れられないですよね…。

 

その後クロアチアに引き分けてブラジルには惨敗でGL敗退。ジーコ監督の采配や、当時のチーム雰囲気など問題もあったようですが、やはりこの初戦が全てでした。

 

オーストラリアは後にアジアサッカー連盟に加入し、戦う機会が多くなりました。

最初の頃は対戦するたびに2006W杯の屈辱を晴らそう!的な雰囲気で試合に臨んでいましたが私的にはいくら勝ったところで2006年の屈辱は晴れません笑。 

 

W杯が終わって数年はこの試合を見ませんでしたが、今では定期的に見るようになりました。

客観的に見るとスリリングで飽きない試合なんですよね笑。

録画したのに負けたのでずっと見ていない方は是非見てみてください。けっこう面白いですよ笑。

 

そんな感想でした。 

 

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